上がり框とダンボール
上がり框とは玄関の土間と床の間に段差をもう一つつけた部分で、段差が大きくとられている部分にはとても便利なものです。
現在の住宅は玄関先から居住空間への出入りが簡単になっており、段差もきついものではなくなっています。
昔だと、そこに座って話せるほどの高さとなっており、およそ40センチ程度(ほぼ座卓の高さと同じくらいです)ありました。座るにはぴったりの高さですが、年を重ねるにつれてとても不自由と感じる高さとなります。
それを解消できるのが「上がり框」で、間にワンクッション置くだけで膝への負担を軽減し、履物の着脱も楽にできます。ぜいたくを言えば、上がり框に続くようにベンチがあればそこに腰かけて靴を履くことも可能です。杖やバーが設けられていれば立つのも楽になります。
梅雨から夏にかけて、あるいは雪が降る季節になると汚れがちになる玄関ですが、かっこ悪くてもダンボールを敷くというのはどうでしょう?
片隅に置いておくだけでも、そこにまず足を乗せ靴についた水分や泥を落としてしまうのです。紙ですので吸水性もありますし、汚れれば取り換えればいいのです。捨てるだけで手間もありません。
ヒールだと「ボコ」っと穴をあけてしまいがちですが、ダンボールは高級な家具でもありませんので、傷めても気にならないのです。
さて、上がり框に適した素材ですが、玄関を美しく見せるケヤキや、銘木といわれる木材の一枚板が適しています。軽いと動きますのでどっしりとしたものを置くべきだと思います。
家のデザインに合わせ、大理石や御影石を設置される方もいるようですが、それぞれに好みはありますし、家の雰囲気に合うもので重みのあるものなら何でもいいと思います。
上がり框は室内に入る動作を楽にする目的でおかれますが、デザイン性にも考えたほうがベストです。
もしご家族に段差が苦手というお年寄りがいた場合、上がり框によって段差が解消される、バーの設置で転倒防止できるとなった場合、介護認定を受けている人であれば相談をしてみるのもよいと思います。
介護の度合いにもよりますが、自己負担額の9割が戻ってくる仕組みになっています。
ただ、介護の度合いによっては上限額が設けられていますので、1割負担で済ませたいという方は素材を少しだけ妥協しなければいけません。バーの設置、ほかの部分の改造まで考えたいものですから。
土間と床の部分の段差をなくす、それだけは避けたほうがいいといわれていますので、上がり框を導入しない場合、スロープを設けるなどがいいでしょう。
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